常陸国（ひたちのくに）の歴史

関東平野が広がり那珂川水系や利根川水系と水、そして温暖な気候に恵まれた茨城県は古代からその恵みを求めて、古代から多くの人々が集まり歴史を築いてまいりました。
律令制度の頃から常陸国は「大国」としてランキングされ、関東における重要な国として位置づけられてきました。『常陸風土記』に常世の国（不老不死の理想郷）とはこの国のことであろうか？　と呼ばれるほど実り豊かな国であった茨城県は、大掾氏、常陸江戸氏、佐竹氏、そして水戸徳川家と、長く古い歴史と文化を誇る県でもあります。

古代から数千年にも及ぶ茨城県の歴史を、常設展示で見ることのできる茨城県立歴史館は、茨城県民であっても「茨城県ってこんなに豊かな歴史を持っていたのか！」と驚くこと請け合いです。
また、古文書類約25万2千点、和書・漢籍約5千点をはじめとする、茨城屈指の資料館であり、歴史研究家にとっても見逃せない施設であると言えます。

歴史館いちょうまつり

また、そうした展示だけではなく庭園には銀杏の並木があり、黄葉を迎える11月には、「歴史館いちょうまつり」が開催されます。
ほかにも旧水海道小学校、旧茂木家住宅などの茨城県の名建築物が移築されており、それらの古式溢れる建築物も見どころです。
豊富な資料に学び、美しい庭園と建築物を楽しむことのできる茨城県立美術館は、学びと楽しみを両立する観光地として、茨城県民ならずとも一度は訪れて頂きたい施設です。

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