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水戸の観光・名所・名物を巡ってみよう

吐玉泉

水の都、水戸の水に対する愛の泉

大理石で作られた美しい井筒から絶え間なく湧き出る清水。これは偕楽園を造園し、好文亭を建築した徳川斉昭が、好文亭の茶室何陋庵(かろうあん)の茶会で使うための水を運ばせるために作られた泉です。

古代の『聖迹図』には「孔子生、見麟吐玉書(孔子が生まれる時、麒麟が玉書を吐いた)」と書かれています。

つまり、吐玉泉は、この故事に因んだものであり、ただ水を吐く泉としてだけでなく、儒学の理想と教えの湧き出る泉となれ、という思いを込めて斉昭公はこの泉を『吐玉泉』と名付けたのです。

そうして見ると、吐玉泉の水には、学問や知恵のご利益がありそうに思えてありがたく感じられると思います。

水利にも詳しかった徳川斉昭が設計した吐玉泉数メートル離れたところに集水マスを埋め、そこから水道で導き吐出させています、夏なお冷たいこの水によって偕楽園を訪れた人々は喉を潤し、造園以来枯れたことのない泉によっていつでも茶会に清水を供することができました。

「水」と縁が深い土地

水戸は「水府」とも言われるように、那珂川千波湖桜川逆川など水に恵まれた土地であり、また千波湖は戦前はもっと巨大であり、那珂川の水利によって太平洋に出ることのできる水戸はまさに水上に浮かんでいるかのような水の都でありました。
その代わり水害も多く、那珂川などの洪水によって水没することも多く、水と戦い続けた土地でもあります。
吐玉泉は水の恵みを愛し、水の恐怖を知り尽くした水戸人の水に対する思いを凝縮した泉と言えるでしょう。今なお新鮮な清水を滾々と湧き出させている吐玉泉には、そんな水戸人の思いが隠されているのです。

住所 310-0033 水戸市常磐町1丁目(偕楽園内)
アクセス JR偕楽園駅より徒歩9分
開館時間 9:00~17:00 (2月20日~9月30日)
9:00~16:30 (10月1日~2月19日)
休館日 年末(12月29日~31日)
料金

大人 200円(団体150円)

小人 100円(団体80円)

シルバー 100円(団体100円)

駐車場 有り

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