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水戸の観光・名所・名物を巡ってみよう

下市商店街

水戸の歴史を今に伝えるどこか懐かしい下町商店街

水戸の佐竹氏が転封され新たに水戸藩主として徳川家康の十一男、徳川頼房が水戸藩主になると、1625年(寛永2年)から15年にかけて、水戸城と城下町の大規模な拡張が行われました。
このとき千波湖の東側を埋め立てて伊奈忠次によって備前堀が作られ整備された下町が、現在の「下市」と呼ばれる町人街です。

埋立地であるため水質が悪く、飲料水に苦労した下市町人街ですが、水戸光圀が笠原水道を建設することにより水不足が解消されます。
つまり下市町人街は藩の大事業として笠原水道を整備するほど、江戸時代を通じて町人街として繁栄した街だったのです。

なにしろ水戸街道の起点がここにあったのですから、どれだけ重要な街であったのかがわかるでしょう。

水戸駅の位置が下市の衰退を決めてしまった!

しかし、明治22年に千波湖の北に水戸駅が整備され、千波湖北側が商店街として発展していくにつれ、下市の商店街は衰退していきます。しばしば、下市の衰退が最近のように伝わっていますが、実は明治の鉄道事業の整備の時点で、千波湖北側に鉄道が整備されたため、下市の衰退は約束されていたのでした。
それでも、かつての下市ジャスコの跡地に2019年にイオンスタイルが新たに開店され、水戸市の歴史が振り返られるにつれ、下市の価値が見直されようとしています。
今も歴史ある神社や寺院や史跡などが多く残る下市は、今後は水戸の観光資源として見直されていくことでしょう。

住所 〒310-0815 茨城県水戸市本町1丁目2
アクセス JR水戸駅より車で約5分