泉町商店街はかつては上市と呼ばれる地域で主に上級武家屋敷が並ぶ水戸城の城下町でした。

しかし、1884年(明治17年)に下市大火、1886(明治19年)に上市大火が発生して、これを契機に水戸は近代都市へと生まれ変わります。

武家屋敷だった南町などに商家が立ち並ぶようになって、商業機能の中心が下市から上市に移り始めます。
この時、町名は大工があった町には大工町、東照宮があった町は宮町など、以前にあった旧町名にちなんでいましたが、泉町は「もう火事に遭わないように」という理由で、水にちなんだ「泉町」という名前がつけられました。

実はここに泉があったというわけではなく、火災除けの縁起を担いだ町名だったわけですね。

現在は京成百貨店が街の中心に

昭和の頃はデパートなど百貨店や川又書店の本店など大店舗がならんでいた地域でしたが、現在は京成百貨店が目立つ町になっています。
町自体も京成百貨店を中心に整備されており、高級百貨店である京成百貨店を出入りするお客さんたちで溢れて、どことなくハイソな雰囲気を漂わせています。

特に京成百貨店と並んで石造りの名建築である東京三菱UFJ銀行水戸支店跡があるのが、なおさら町を豪華に見せています。
商業地区としてだけでなく観光地としてもどことなく風格を感じさせるのが泉町商店街だと言えるでしょう。
また、水戸・泉町仲通り商店街はシンボルの看板が灯りを取り戻し、元の飲み屋街としての繁華を取り戻そうとしています。

観光やグルメ紀行などにも立ち寄って欲しい場所となっています。