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サギソウやヒカリモなどが自生する全国でも貴重植物の自生地
成就院池の名前は江戸の元禄時代(1688年~1707年)にこの地にあった、真言宗のお寺である成就院の跡地であった事に由来しています。現在も成就院池の少し離れた場所に成就院不動堂や墓地が残っています。
成就院池と言えば有名なのが「サギソウ」という花です。サギソウは、真っ白いサギに似た花を咲かせるラン科の美しい花ですが、現在は絶滅が危惧されている野生植物の一つです。成就院池はサギソウの貴重な自生地でしたが、一時期、環境の変化などにより姿を消してしまいます。しかし「大塚成就院池サギ草を育てる会」の尽力によって、1993年から球根を移植して取り組み、現在はサギソウの自生地として復元されました。毎年8月上旬から中旬にかけ、可憐な姿を見せてくれます。
サギソウ以外にも2006年には、木道の下で黄金色に眩しく光る「ヒカリモ」という天然記念物の藻類も発見されています。
こうした貴重な植物や藻類の自生地というだけでなく、市民たちの憩いの場として成就院池公園は親しまれています。
住所 | 〒311-4143 茨城県水戸市大塚町1668 |
アクセス | JR水戸駅より車で約15分 |
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