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維新史を物語る壮絶な殉難の志士たちを祀る墓地
常磐共有墓地は、藤田幽谷・東湖父子、豊田天功、茅根寒緑や、桜田門外の変・坂下門外の変などに参加した水戸浪士の墓が並ぶ共有墓地です。さらに1870(明治3年)には天狗党の乱によって処刑された水戸藩士の墓が集められ埋葬されました。
藩士たちの共同墓地があるため、水戸藩の場合、志士たちの墓地がこのように集中することになったのです。
そういう意味では、他藩にはない歴史を証明するまたとない史跡となっています。
まさに、幕末と維新における最大の犠牲者を出した藩である水戸藩の壮絶な歴史を物語る墓地であると言えるでしょう。
特に天狗党殉難の志士たちの墓は二箇所に分かれて整然と隊列を組むかのように並んでおり、歴史の凄まじいオーラを感じる壮絶にな光景になっています。
さらに昭和8年には地元の有志によって、安政の大獄以後の殉難者と合せて1785柱にも上る犠牲者たちを祀った忠魂塔碑が建てられました。その後、昭和44年 回天神社が併設され、幕末や維新で犠牲になった人々を偲ぶことが出来る施設となっています。
回天神社と殉難志士たちの墓地は隣接しており、鎮魂と歴史の証明者としての役割を今も果たしているのです。
整然と定形の墓が並んでいる様子は、水戸藩が定めた共有墓地の定形なのですが、それがかえって歴史の壮絶さを感じさせます。
住所 | 〒310-0052 茨城県水戸市松本町13-34 |
アクセス | JR水戸駅北口より車で約8分 |