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農人形

「めぐまぬ民に めぐまるる身」の言葉が重い素朴な人形


偕楽園の駐車場の隣りにある常磐神社の御田の入り口に農民をかたどった、大きな青銅の像があります。

これは「農人形」と言われる人形で、徳川斉昭が農民を大事にし、子弟にもそのように教育していた事を表す人形です。
徳川斉昭は『朝な夕な 飯くふごとに忘れじな めぐまぬ民に めぐまるる身は』、意味は「朝と夜に食事をするたびに忘れてはならない、恵まれていない農民によって、恵まれた生活をしているのだ殿様というものは」という意味です。

徳川斉昭は自分たちが農民たちによって生かされているのだという事を、毎回食事ごとに手製の農人形に一箸の飯を備えて感謝の気持ちを表してから食事をしていたのです。

斉昭の農民を思う気持ちが農人形を名物に

もちろん、この銅像はその模写であり、実物は義烈館に展示されている小さな陶製の人形です。
しかし、この徳川斉昭の気持ちは水戸藩の士民に伝わり、「農人形」としてさまざまな銅像が作られ、また土産物として農人形が水戸では売られるようになったのです。
慢性的な財政難であった水戸藩を立て直した徳川斉昭らしいエピソードを表す素朴ですが気持ちのこもった像といえるでしょう。

『朝な夕な 飯くふごとに忘れじな めぐまぬ民に めぐまるる身は』は為政者の心得として永遠に通じる言葉ですね

農人形の名にふさわしく、側には常磐神社の御田も併設されています

住所〒310-0033 茨城県水戸市常磐町1丁目
アクセスJR偕楽園駅より徒歩1分