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水戸の観光・名所・名物を巡ってみよう

那珂川

水戸を育み、水戸を破壊する那珂川

水戸城北側の天然水掘

「皮の厚さが1寸ある鮭を持ってきたら、三十五石と取り換える」と言った徳川光圀や「畳一畳の鮭の皮なら、この城と交換してやる」と言った前田利家、鮭とばが大好きであった源頼朝などなど、「鮭と殿様」の話は全国各地に残っております。
そんな鮭の名産地の一つが水戸の北部を流れる那珂川です。水戸という土地そのものが那珂川水系の一部とさえ言えるほど、水戸は那珂川の水利によって灌漑、開墾され、その水利によって交通が発達して商業が栄え、戦争のときは那珂川を天然の水堀として防衛線が張られました。

二つの顔を持った大河

水戸城の外堀とは千波湖と那珂川の事であり、水戸の農産物も水産物も交通も那珂川によって育まれてきたといっても過言ではありません。
しかし、その反面、那珂川は現在に至るまで、頻繁に洪水を起こし、水戸は那珂川の水害に悩まされ続けてきました。那珂川は水戸を育む母なる川でもありますが、時に洪水の牙をむく恐ろしい大河でもありました。

近年は整備され穏やかな川に

現在は水利事業が発展し、釣り人たちがのんびりと釣りをし、河川敷ではサッカー場などが作られる平穏な川となっています。特に観光施設もないため、水戸の観光地としてはあまりクローズアップされていませんが、水戸の歴史はまさに那珂川によって生まれ、育ち、発展し、ときに破壊してきた、水戸の歴史のすべてに関わる川です。
そんな背景を思いながら見てみると、なんとも悠久の大河に思える、そんな那珂川をのんびり眺めるのも水戸の味わいの一つであると言えるでしょう。

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