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東西の古墳時代の文化的交流を伝える全国でも珍しい八角形の古墳
水戸市元吉田町には、地元の人だけでなく、古墳巡りの人でもうっかり見逃してしまいそうな場所に小さな墳丘があります。
これが吉田古墳であり、 全長約3mからなる軟質凝灰岩の板状の石で構築した横穴式石室からは、金環、鉄の鏃、直刀、勾玉などが発見され、武具が描かれた線刻壁画が描かれているなど、きわめて学術的価値のある古墳です。
近年の研究で、この小さな墳丘は、全国でも珍しい八角形の古墳であったことが示唆されており、大正11年に国指定文化財になりました。
八角墳は天皇の王権が八方に広がることを示すものとされ、天皇の墓陵に関連があることが多いといわれ、また線刻壁画がある石室は九州地方に多く、そのような古墳が関東の常陸の国に存在するという事で古墳時代の文化の交流を示す、きわめて学術的には興味深い古墳であったりします。
本当に目立たない小さな墳丘しかありませんが、古代関東の歴史と文化を今に伝える大切な古墳がこの吉田古墳であります。
住所 | 310-0836 水戸市元吉田町345 |
アクセス | JR水戸駅南口より車で7分 |
休日 | なし |
料金 | 無料 |
駐車場 | 有り |