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水戸第一の歓楽街は歩兵第二連隊の遊び場だったから!
大工町商店街は旧国道6号と国道50号が交差する大工町交差点を中心とする商店街です。
江戸時代に大工が多数住んでいた事からつけられた町名ですが、水戸市民や茨城県民にとっては「水戸の大工町」というと別なニュアンスを思い浮かべる人も多いでしょう。
実は水戸の大工町は水戸きっての歓楽街であり風俗街であったりします。
今はかつてほどの繁華は見せていませんが、多数の風俗店や戦前は料亭やお茶屋などが並んで、芸者さんなどがたくさんいた町でした。
また大工町には那珂湊から続く茨城交通水浜線という路面電車があったため、太平洋の漁師なども集まる歓楽街でもありました。
日露戦争後の軍備拡張の動きの中で、1909年(明治42年)に歩兵第二連隊の駐屯地が佐倉から水戸市街地西側の渡里一帯に移転します。
その将兵たちの歓楽街として、水戸市が料亭やお茶屋などを誘致したのが始まりです。
渡里からくる歩兵第二連隊と、水浜鉄道に乗ってくる漁師たちが集まり、大工町は一大歓楽街として繁栄します。
その影響で、今も大工町は水戸でも一番の歓楽街として続いているというわけなのです。
今はかつてほどの繁栄こそありませんが、歴史ある町らしい古い料亭やお茶屋や風俗店などが並ぶ町であり、水戸の大工町ならではの夜の遊びができる町であることは変わりがありません。
大きな声では言えませんが、一見の価値のある風俗街と言えるでしょう。
住所 | 〒310-0031 茨城県水戸市大工町1丁目 |
アクセス | JR水戸駅より車で約5分 |