桜川は、笠間市との境にある朝房山を源流として、水戸の中心を通って一部は千波湖に注ぎ、那珂川と合流

します。

水戸の中心を流れる桜川は那珂川と並んで、水戸市民に親しまれている川でしょう。
古くは「古桜川」として旧石器時代から存在しており、古桜川の周辺から赤塚遺跡、赤塚西団地遺跡など数々の遺跡が発見されています。

そのことから石器時代には赤塚周辺まで海の入江があったことを伝えています。
いわば桜川の堆積によって水戸の大地は形成されたともいえるでしょう。
むしろ那珂川は水戸とひたちなか市の境にあるので、むしろ「水戸市民が川と聞いて思い浮かべる」というイメージは桜川の方が多いかもしれません。
その名の通り、沿岸には桜並木が並び、また桜川緑地には梅園などが存在し、四季折々の美しい花々で彩られた花咲く川となっています。
現在は水戸の「まちの顔・まちの誇り」として、「ふるさとの川整備事業」が行われており、水質や環境整備が急速に進んでおり、一時期は汚染されていた時期もあった桜川ですが、急速に緑化が進み、水質が改善し、生物なども戻ってきています。