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木葉下金山坑道跡

茨城・水戸にもあったゴールドラッシュの跡

茨城新聞社刊『水戸百年』より転載(許諾 みとの魅力発信課)

木葉下金山坑道跡は、安土桃山時代に佐竹氏によって金が採掘されていた坑道の跡です。
当時、豊臣秀吉が全国から金を上納させたところ、佐竹氏は上杉氏、伊達氏に次ぐ全国三位の量を献上しています。

常陸の国では木葉下金山や現在の日立市や大子市、常陸太田市などから多くの金が産出されていたのです。
木葉下金山全体でも3-40もの坑道が残されており、この地域で盛んに金が採掘されていたことをうかがわせます。
木葉下は「あぼっけ」とよみアイヌ語からきていると言われており、この地域にもアイヌ人がいた事が推測されています。
しかし佐竹氏が秋田に転封された跡は、金の産出がなくなり、木葉下金山を徳川光圀が掘削させた頃には銀が産出されるだけだったようです。
このため「佐竹様が秋田に金も美人も持ち去っていった」という水戸では有名な伝承が生まれます。

秋田でも佐竹氏は金山開発を行っており、おそらく佐竹氏には独自に伝承された金山開発の技術があったと思われます。
木葉下金山は茨城や水戸にも、かつてゴールドラッシュの時代があったことをしのばせる史跡です。
現在は私有地の梨園となっており無断で入ることはできませんが、季節には探検ツアーや梨狩りができたりします。

住所 〒311-4165 茨城県水戸市木葉下町
アクセス JR水戸駅より車で約25分