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安積澹泊

水戸黄門の格さんのモデルになった『大日本史』の基礎を作った学者

『水戸黄門の格さん』は日本思想史の巨人であった大学者!

ドラマ水戸黄門の黄門様の護衛としてついている凄腕の武士である、助さん格さんは、どちらも水戸藩江戸小石川藩邸にあった学問所彰考館の総裁です。

安積澹泊の通名である覚兵衛から渥美格之進(格さん)と命名され大人気となったと言われています。
史実の安積澹泊は水戸光圀が編纂しようとした『大日本史』の基礎を作った大学者であり、朱舜水のもとで直接漢籍を学んだ一人です。

朱舜水は「日本に来て句読を授けた者は多いが、よくこれを暗記し、理解したのは彦六だけだ」と評しています。
日本の通史である『大日本史』の編纂という近来に前例のない大事業において、朱舜水の知る漢籍の基礎や史学が大きな影響を受けているのは間違いなく、水戸学の基礎である「尊皇攘夷」とは明帝国復興に尽くした(尊王)朱舜水の、「攘夷(清を退けること)」に尽くした影響をそのまま受けた思想であると言っても過言ではありません。
いわば彼が朱舜水の明国思想を、和式に翻訳したものが『大日本史』の基本思想であり、それがそのまま水戸学として発達し、日本の幕末史や明治大正昭和史に影響を与えているのです。
ドラマや講談で有名な格さん。実は日本史に大きな影響を与えた学者であったという意外な史実でありました。

※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。