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常陸風土記

奈良時代に編纂された太古の常陸を遺す貴重な風土記

常陸国一之宮 鹿島神宮 楼門

奈良時代初期の713年(和銅6年)に編纂され、721年(養老5年)に完成した地誌です。当時、元明天皇の詔によって全国の地理や物産、歴史や伝承を記した『風土記』が編纂されましたが、そのほとんどが散逸してしまっており、現在残されているのは、写本として『出雲国風土記』、『播磨国風土記』、『肥前国風土記』、『常陸国風土記』、『豊後国風土記』の5つのみとなっています。
現存する地方紙としては最も古いものであり、この『常陸風土記』のおかげで、茨城県は古代の伝承や地理を細かくたどることができるのです。この『常陸風土記』に描かれた「土地が広く、海山の産物も多く、人々は豊に暮らし、まるで常世の国(極楽)のようだ」という記述がまさに茨城県の原風景であり、古代から奈良時代に至るまで土地が広く物産の豊富な土地であったことがうかがえます。
また県名の由来である「茨城」の名前も『常陸風土記』に記された伝承である「茨の城を築いて賊を退治した」という故事に由来します。
現在『常陸風土記』は、徳川斉昭の命令によって水戸藩士・西野宣明が、彰考館に伝わっていた『常陸国風土記』の写本と他の伝本を用いて校訂・編集し、1839年(天保10年)に水戸の版木屋から出版した物が残されています。その写本は茨城県立歴史館に残されており、風土記研究者や歴史研究者たちにとっては、全国でも数少ない『風土記』の貴重な写本として今も重要な資料となっています。

※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。

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