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新田宮流抜刀術

幕末に恐れられた水戸の必殺の抜刀術

新田宮流抜刀術とは、水戸藩だけに伝わる秘伝の居合抜刀術で、徳川光圀の時代に水戸藩士和田平助正勝が居合術田宮流を元に創始した居合術です。
その大きな特徴が、ほとんどの居合術が「後の先」を重視したのに対して、「先先の先」という相手の動きを読んで抜刀する「先の先」からさらに進んで、相手の心の動きすら読んで抜刀する「先先の先」で仕掛けるという先手必勝の抜刀術であったことでしょう。
また、鯉口を手右手で隠すというのが大きな特徴で、このため相手に抜刀の「起こり」を読ませないという超実戦的な居合術でした。

幕末の血の惨劇を起こした「先先の先」

相手の心の動きすら読んで抜刀するというのは、文化的で議論が好きな水戸藩の藩風にあっていたのでしょう。

しかし一方で達人の領域にも達していないような剣士が、「先先の先」で仕掛けてしまうという抜刀術が流行したため、幕末における犠牲者が増えたという面があったと言えるかもしれません。
ともあれ、この水戸藩の新田宮抜刀術は、薩摩藩の示現流と並んで幕末の混乱期に恐れられた必殺の抜刀術であり、言ってしまえば殺人剣に特化した武術でした。
現在は水戸の東武館において伝承されていますが、演武自体ですでに実戦重視とわかる武術であり、水戸の無形文化財に指定されています。
確かに幕末に暗い歴史を落とした武術ではありますが、皮肉なことに「水戸の武」を幕末において知らしめた一撃必殺の剣であったのも事実です。

住所310-0011 茨城県水戸市北見町2-15
アクセスJR水戸駅北口より徒歩13分
ホームページhttp://www.toubukan.or.jp/