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水戸の観光・名所・名物を巡ってみよう

酒門共有墓地

黄門様が定めた水戸藩士と下町の人たちの無宗教の共同墓地

酒門共有墓地は1666年に徳川光圀の名によって城下の下町に住む藩士のための共有墓地として、上町に住む藩士の常磐共有墓地とともに作られました。
実はこれは戦国時代に腐敗していた仏教が、さらに江戸時代に幕府に保護され檀家制度によって利権化していたのを徳川光圀が憂いて、一切の宗派に属さない無宗教墓地として作られたものでした。

無宗教と墓碑の統一が徹底された葬儀と墓地

その宗教政策は徹底していて墓地には戒名さえつけず俗名のみ、墓碑も身分によって一定の形と大きさに統一されました。

また葬儀も儒教にしたがった「儒葬祭」という簡素なものだけにしたのです。

これは徳川光圀の倹約令にも通じた経済政策の面もあったのでしょう。藩士たちはこの墓地を無料で使う事ができました。
幕末から明治維新において殉難した志士たちの墓も多く点在しており、現在は水戸の史跡にも指定されています。

現在は各宗派の共有墓地として現役です

ちなみに現在は無宗教ではなく各宗派の合同墓地となっており、一般市民にも分譲されています。

史跡であると同時に現在も墓地として共有されている場所ですので、見学の際にはマナーを守ってお参りしてください。

ちょっとだけ、墓碑の統一や簡略化された葬儀など、これからの高齢化社会にも取り入れてほしいな……とか思ったり思わなかったりしてしまいますね!

実は派手に大きな墓碑よりもこのように統一された墓碑の方が古く格式があるのが、水戸の墓碑の特徴です。

現在も各宗派共同で使われている墓地ですので、マナーを守って参りましょう

水戸の下町出身の有名人たちの墓碑がたくさんのこされています。

住所〒310-0841 茨城県水戸市酒門町
アクセスJR水戸駅南口より車で約8分