水戸の観光・名所・名物を巡ってみよう
台湾の村を救い、台湾の神様として祀られた帝国海軍パイロット
「飛虎将軍」とは水戸出身の飛行兵杉浦茂峰氏の事です。
彼は1944年の台湾沖航空戦と呼ばれる大規模な航空戦に参加し、1378機と言われる圧倒的な連合軍の飛行隊と戦い、善戦するも撃墜されてしまいます。
このとき彼は、撃墜された自機が脱出するとそのまま台湾の集落を直撃してしまうと判断し、脱出が不可能になるまで操縦を続け集落に墜落する事を避けたのでした。
こうした一連の動きを見ていた台湾の集落の人々は、彼の行動に感動し彼を手厚く葬ったといいます。
その後、台湾は中華民国の統治下となりますが、ある時期、不思議な現象が起きます。夜な夜な白い帽子と服を着た人物が村人たちの夢枕に立つというのです。
それを占うと、それはこの地で落命した杉浦という飛行兵のものであるというお告げがあり、1971年戦後40年も経過していましたが、村人たちは小さな祠を建てたのです。
すると、その後村には平和が訪れ、多くのご利益があったのです。
もちろん国民政府統治下ですから、さまざまな嫌がらせがありましたが、彼らは杉浦氏を祭り続けました。
今では飛虎将軍廟と言えば台湾では知らない人がいないほどのご利益がある神様して尊崇されるようになっていったのです。
杉浦茂峰氏は2016年に熱心な信徒26人とともにお神輿が飛行機に乗って、彼の故郷である水戸市に里帰りしました。
水戸の護国神社で彼の慰霊の儀式が行われましたが、すでに飛虎将軍の信仰は台湾とは切り離せないものになっており、「富士山も見せてあげたかった」という現地の人たちの願いを叶えてから、再び台湾に帰っていったのです。
水戸出身の飛行兵杉浦茂峰氏は、今は「飛虎将軍」として台湾ではなくてはならない神様として祀られているのです。
現在、飛虎将軍廟をテーマに「神様になった海軍パイロット-杉浦茂峰-飛虎将軍廟展」が開催されています。
笠間市と台湾の交流推進の中で重要な位置を占める台南市の飛虎将軍廟をテーマにした企画展です。
水戸市出身の杉浦茂峰飛曹長の生涯や、廟文化の紹介、廟建設によって生じた戦後の茨城県と台南との交流の歴史を紹介します。
(まいぷれ笠間のページより引用)
カテゴリ | 展覧会 |
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開催日 | 2019年10月5日(土) ~ 2020年3月30日(月) 休館日:毎週火曜日・年末年始(12/29~1/3) ※臨時休館する場合もあります。 |
開催場所 | 筑波海軍航空隊記念館 笠間市旭町654 場所:記念館1階展示室 |
料金 | ◆記念館入館料 おとな500円(団体20名様以上400円)、こども300円(団体20名様以上240円) ※その他各種割引ございます。 (入館料で常設展と合わせてご覧いただけます) |
イベントの公式URL(PC) | https://p-ibaraki.com/ |
アクセス | ■ 電車でお越しの方 最寄り駅:JR常磐線 「友部駅」南口より ・バス 茨城交通バス「県立こころの医療センター」下車(所要時間:約10分)※平日のみ。土日は「友部第二小前」下車、徒歩10分。 ・タクシー 所要時間:約7分。 ■お車でお越しの方 ・北関東自動車道友部IC出口から直進約7分。 ※途中、道が細くなったり信号が点滅しますが、直進してください。 ・常磐自動車道友部SAスマートICから県道281号線を友部駅方面へ約17分。 ※料金所を出て最初のT字路を左折、右手に「らーめん げんき屋」さんのある信号を左折、次の信号が記念館のある「こころの医療センターの」入口です。 |
お問い合わせ先 | 筑波海軍航空隊記念館 TEL:0296-73-5777 |
住所 | 〒310-0063 茨城県水戸市五軒町2丁目1−15 |
アクセス | JR水戸駅より車で約7分 |
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。