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水戸の観光・名所・名物を巡ってみよう

水戸八幡宮

佐竹氏と徳川家の間で揺れ動いた源氏の氏神

水戸市の市街地の中にある大きな神社が水戸八幡宮です。よく豆まきや4月15日の例大祭など大きな神事が行われるので水戸市では有名な神社です。ご利益は安産、子宝がとくに有名で、厄除け、家内安全、商売繁昌などの祈願祭も行われています。

水戸では「八幡さま」として親しまれている神社ですが、八幡様は特に武運の神として有名であり、古くから源氏の氏神として尊崇されていました。
その源氏に繋がる佐竹氏が文禄元年(1592)、佐竹義宣によって馬場八幡宮から分祀され創建したのが水戸八幡宮です。

佐竹氏から徳川家へ。時代に翻弄された神社

その後、江戸幕府が成立し、水戸が佐竹氏から徳川家の領有することになったため、水戸八幡宮はかなり微妙な立場に置かれました。水戸としては佐竹氏の影響を排除したいために、徳川光圀が「八幡潰し」とも言われる神社の整理を行います。しかし一方で徳川家は源氏を名乗っている武家ですので、八幡信仰を否定するわけにはいけません。
このため城里町那珂西に遷座されたり、現在の地に遷されつつも、水戸藩主代々の崇敬社とされるなど、信仰や政治の中に翻弄されていた複雑な経緯を持つ神社です。

源氏の歴史を伝え続けてきた由緒ある八幡宮

とはいえ、馬場八幡宮が河内源治初代棟梁源頼義に因んだ神社であり、そこから佐竹氏が分祀し、徳川家が祀ったという源氏の歴史を伝え続けてきた由緒ある八幡宮となります。現在でも謎の多い「八幡信仰」の関東での重要なキーポイントとなる水戸八幡宮は歴史好きにはたまらないスポットと言えるでしょう。

水戸八幡宮本殿は重要文化財として指定されている見事な木造建築です。

ご由緒書きにも水戸八幡宮の複雑な歴史が伺えます。

住所310-0065 茨城県水戸市八幡町8-54
アクセスJR水戸駅北口より車で8分