水戸駅北口から商店街沿いすぐに水戸東照宮の鳥居があり、その鳥居を入り口として水戸東照宮へと通じる商店街が通称「宮下銀座」です。東照宮の下にある繁華街ということで「宮下銀座」と名付けられたこの一帯には、かつては水戸でも屈指の繁華街として昭和期に栄えました。昭和の頃には「新水戸会館」という一大アミューズメントパークや映画館などもあり、水戸周辺の娯楽の殿堂という趣きがあった商店街です。
残念ながら平成の頃に茨城県庁の移転などや時代の趨勢によって、現在は人通りが減っていますが、そのおかげか商店街全体が昭和時代を思わせる雰囲気をそのままに残しており、今は逆に昭和レトロの繁華街として注目されています

若者たちの出店が進んでいる商店街

宮下銀座には昭和期から続く老舗も多いですが、今は積極的に空き店舗となった場所に若者たちが格安で新しい店を出していることも多く、昭和レトロな雰囲気の中に、若者たちのチャレンジ精神がうかがえる、レトロとフューチャーが共存するグルメ街として再生されようとしています。
水戸駅からすぐの所にある、この古色と新規さが共存する宮下銀座もまた、水戸の名所の一つとして再生されていくでしょう。