水戸の観光・名所・名物を巡ってみよう
「水戸黒」と呼ばれた水戸ならではの黒染め物
水戸藩は御三家と言っても35万石しかなく、御三家としての格式を整えるために、また「大日本史」の編纂事業のため、さらに江戸定府であったための経費などで慢性的な財政難にありました。
そのため水戸藩ではこんにゃくや西ノ内紙などの、様々な特産物を江戸に売って財政を回復させようと努力していました。
この水戸黒染もそういった財政難から作られた染め物です。
それまで江戸時代に主流であった檳榔子(びんろうじ)黒は紅花を下地としており、やや赤みがかかっていました。
水戸黒の特徴は藍を下地としているため青みを帯びた黒であり、このため金屏風を背にすると黒が引き立って見えました。
そのため「水戸公の羽織は千代田城の金屏風によく映える」と言われ、羽織での江戸城参内を許された水戸藩主たちは代々自慢にしていたといわれています。
ヤシャブシの実は常陸から磐城にかけての太平洋岸の常磐地方でよく生産されるため、水戸藩でも大いに活用されました。
経費を抑えられる割には見栄えがしたので、財政難であったので水戸藩の家臣たちも愛用していました。
水戸黒染めの小物などを水戸のお土産などにいかがでしょうか?
阿波屋染物店など水戸黒染の伝統を守る染物店が増えてきました
住所 | 〒310-0815 茨城県水戸市本町1丁目13−16 |
アクセス | JR水戸駅より車で約7分 |