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水戸の観光・名所・名物を巡ってみよう

鰻の串

鰻ではなく鰻の串が水戸名物だった時代もあったんです!

那珂川や利根川など、茨城は鰻の名産地の一つですが、なんと水戸は「鰻の串」が名産品だったのを知っていますか?
水戸藩は御三家としての体裁を整えなければならなかったことや、『大日本史』の編纂事業などにより、万年財政難を抱えていましたが、それにともない藩士たちも「扶持米のお借上げ」などにより貧乏な藩士たちが多かったのです。

貧乏水戸藩士のアルバイト「鰻の串づくり」

そんな貧乏藩士たちの大事な内職の一つが「鰻の串作り」でした。

「水戸の藩士は貧乏人が多く、役付きになれれば鰻が食えるが、役に付けないと串を作る側になる。鰻を食べる側と串を作る側、これが政権争いの現実なのさ」と皮肉交じりに述懐されるほどでした。

水戸藩の藩士は貧乏で、役人になって役料が入るのと入らないのとでは生活が大きく変わったといいます。

水戸藩内で政治抗争が激しかったのもそのせいだと言われるほどでした。
ともあれさすがは武士の仕事だけあって、水戸藩士が作る竹の串は念入りで綺麗に削られていたので、「鰻の串は水戸に限る」といわれ、特に高級品として珍重されたそうです。
鰻ではなく鰻の串にも水戸藩の歴史が文字通り刻まれていたわけです……。

水戸は鰻屋の多い市ですので、そんな歴史を思いながら、鰻屋さんにいってみるのも良いと思います!

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