まいぷれセレクション
あなたの知ってる偕楽園、知らない偕楽園を特集します!
今年も2月13日から、梅まつりが近づいて参りました! 水戸の祭りの中でも屈指の由緒と賑わいを見せる水戸の梅まつり。
水戸の地域情報サイトとしては、独自の視点で水戸の偕楽園について見どころや歴史などを特集していきたいと思います。
題して「偕楽園を10倍楽しむ方法!!」
水戸の梅まつり実行委員会では、新型コロナウイルス感染症対策のため、下記のとおり各種感染対策を講じ、行事内容等を見直した上で「水戸の梅まつり」を開催いたします。皆様に安心して水戸の梅まつりをお楽しみいただけるよう考えてのことでございますので、ご理解・ご協力を賜りますようお願いいたします。
偕楽園本園の各入園口(東門・好文亭表門・吐玉泉料金所・南門)及び弘道館料金所において、検温を実施いたします。体温が37.5度以上を計測した方については、ご入園・入館いただけません。また、風邪の諸症状が見られる場合は、ご来場をご遠慮ください。
マスクの着用、手指消毒にご協力をお願いいたします。
茨城県が実施している「いばらきアマビエちゃん」への登録にご協力ください。
※今後の新型コロナウイルス感染症の状況等によっては、予定されている行事等が変更、または中止となる場合がございます。
緊急事態宣言等の対象地域にお住まいの方は、誠に恐れ入りますが、「水戸の梅まつり」へのご来場をご遠慮ください。
事情ご賢察の上、ご理解・ご協力賜りますようお願い申し上げます。
偕楽園は天保13年(1842年)に水戸藩の第九代藩主水戸斉昭こと徳川斉昭によって造園された水戸藩ゆかりの庭園です。
偕楽園の名称は、中国の古典である『孟子』の「古の人は民と偕(とも)に楽しむ、故に能く楽しむなり」という一節からとったもので、徳川斉昭公の著書である『偕楽園記』では「是れ余(斉昭)が衆と楽しみを同じくするの意なり」と、述べています。
初めの頃は入園できるのは神官や修験者、僧侶など宗教関係者に限られていましたが、次第に庶民一般でも入ることができるようになり、他国の者でも許可制でしたが入園することができました。
身分制の社会であった江戸時代において、今日でいう「公園」として、身分を問わず楽しむことが出来た庭園は極めて珍しく、困窮状態が続いた水戸藩を立て直した斉昭公の民を思う姿勢が伺えます。
その精神は今も大切にされ、長い間、水戸市では無料で入園することができたのも、この斉昭公の思いを受け継いだものです。
昨年から、県外の人から入園料をいただくことになりましたが、諸事お金のかかる時代になってしまった現代においては、維持や整備の費用が嵩むのも仕方がないと理解していただきたく思います。
文句なしに日本三代名園の名に恥じない美しく壮大な庭園なのですから。
日本を代表する花というと桜を思い浮かべる人が多いと思います。
しかし、万葉時代には、中国から渡来した梅が桜の歌数の3倍の119首も詠まれているのです。
中国から遣唐使によって渡来した「梅」は、中国文化を師とした日本の文化人にとっては特別の思いのある花であり、また冬の終わりに散ることから南国では雪の名残りにも例えられ、厳しい冬に思いを馳せる季節の花でもありました。
そんなことから学問の研鑽の度合によって、梅の開花に遅速があるといわれ、「 好文木(こうぶんぼく)」という異名で文化人たちに親しまれました。
中国渡来の「儒学」や「尊皇攘夷」の教えを重要視した水戸斉昭こと徳川斉昭公や水戸藩の藩士たちが桜よりも梅を愛したのは、そのような古来の文化からなのです。
もちろん、その調味料や薬としての働きから、救荒作物として実用的にもなる、まさに花も実も備えた梅の木は、幕末直前の動乱の時代にはピッタリの木であったのです。
前述したように「好文亭」の名前の由来は梅の開花具合が学問の進捗を表したという言葉「好文木(こうぶんぼく)」から来ています。
まさに「好文木」たる梅を観ながら、水戸藩士や学者たちが好文亭において学問や茶会などの文化的研鑽を繰り返してきた歴史ある建築物が好文亭なのです。
入ってみると、内部が余りにも暗いという事に思い至るでしょう。華麗な梅園の明るさとは対照的な、この陰翳こそが、まだ灯火が少なかった戦国時代から江戸時代にかけての茶人や武人たちが大切にしてきた、日本の古典的な美意識なのです。
外の日本庭園の明るさと部屋の内部の陰翳の対比こそが古来日本人が大事にしてきた風景であり、本来の古典的な茶室や部屋や襖絵の楽しみ方なのです。
そして階段を上ると一転して強烈なまでの光のある光景、梅園と桜山と千波湖の絶景が広がります。
それはまさに中国の山水の境地であり、階下の陰翳と階上の絶景の光、この陰陽対比こそが日本や中国の人たちが大切にしてきた東洋の古典的美意識なのです。
日本の美術には、「歳寒三友」という言葉があります。
中国の文人画によく見られる画題で、松と竹は寒中にも色褪せぬまま極寒に耐え、また梅は寒中に花開きます。
これらは「清廉潔白・節操」という、中国の文人の理想を表現したものと認識されていたものです。
平安時代、遣唐使などによってその美意識は日本にも受け継がれており、「歳寒三友」というのは日本の文人たちの理想とされ、さらに江戸時代には盛んに絵などに描かれた題材として「目出度い」ものとされています。
偕楽園は、その「歳寒三友」という古来の文人たちの美意識を取り入れており、偕楽園の表門から入ると、まずは竹林を見ることが出来ます。
そして、順路を進むと梅林が広がり、さらに千波湖を見晴らす高台には見晴らし広場の松、南崖の松などを見ることができます。
江戸時代の学者や文人たちは、これらに「歳寒三友」を思い、庶民たちは「松竹梅」のめでたさを思うわけです。
偕楽園のテーマの一つに中国文化、日本の陰陽思想の2つを表現した「陰と陽」の世界観があります。
大きなものとしては、偕楽園の表門から入場すると、静かで仄暗い竹林から始まるので、少し不安さえ覚える人がいるでしょう。そこから進んでいくと、一転してパッと華やかな梅林が広がっていきます。
普通に梅林から入るよりも、竹林の静けさや暗さから、一点して賑やかな白と紅の梅園が広がる精神と視覚の落差が偕楽園の醍醐味であり、本当の美しさでもあります。
ぜひとも偕楽園は少し不便ですが、表門から入るのをオススメします。
そして、偕楽園の好文亭も、一階部分は陰翳と狭苦しさの目立つ静けさの茶屋になっています、それが二階に上がると一転して千波湖まで広がる借景の見晴らしを眺められるのです。
まさに陰と陽のコントラストが偕楽園、徳川斉昭公、そして水戸人の美意識であることがわかるでしょう。
大理石で作られた美しい井筒から絶え間なく湧き出る清水。これは偕楽園を造園し、好文亭を建築した水戸斉昭こと徳川斉昭が、好文亭の茶室何陋庵(かろうあん)の茶会で使うための水を運ばせるために作られた泉です。
「夏なお冷たく、玉のような澄んだ水をたゆまなく吐くので吐玉泉と名づけられました」とよく説明されますが、吐玉泉にはもう一つ意味があります。
古代の『聖迹図』には「孔子生、見麟吐玉書(孔子が生まれる時、麒麟が玉書を吐いた)」と書かれています。
つまり、吐玉泉は、この故事に因んだものであり、ただ水を吐く泉としてだけでなく、儒学の理想と教えの湧き出る泉となれ、という思いを込めて斉昭公はこの泉を『吐玉泉』と名付けたのです。
そうして見ると、吐玉泉の水には、学問や知恵のご利益がありそうに思えてありがたく感じられると思います。
中国庭園には大きな、池・石・木・橋・亭、五つの要素を組み合わせることが必要です。
世の中に存在しない仙土・桃源郷を現実化させることであり、 この五つの要素はどちらに欠けても、中国庭園になれません。
水戸の地図を見ると、偕楽園は千波湖を大きな『池』として見立て、千波山を大きな『石』に見立て、多くの梅林を『木』として、上市と下市をつなぐ「柳堤」を『橋』と見立て、好文亭、あるいは水戸城を『亭』と見立てた構造になっている事がわかります。
中国の文化人たちが、「仙土・桃源郷を現実化させること」を目的に庭園を造ったように、徳川斉昭公は、水戸は「仙土・桃源郷」と呼ばれるような街にするために数々の施策を行っていたのです。
水戸はそんな偉大な水戸藩藩主の思いを今も受け継ぎ、発展し続けているのであります。
難しい話ばかりしてしまいましたね。
そんなあなたのために、2019年11月から偕楽園では社会実験として好文亭にお茶やコーヒーやお菓子を楽しみながら、一休みできるスポットができたのです。
好文亭といえば、徳川斉昭公が作った日本でも名建築として有名であり、しかもその内部も外の眺めも絶景なことで知られています。
今までは見学できるだけだったのが、好文亭でお茶などの接待を受けられるってとても素敵なことだと思います!
好文亭の入場料は別途必要ですが、偕楽園巡りには欠かせないスポットになりそうです。
せっかく水戸の偕楽園に来たなら、ぜひとも偕楽園や水戸藩にちなんだお土産を買って帰りたいですよね。
そんな人のために、水戸人が誇ったり誇らなかったりする、いろいろな水戸の名物を集めてみました!
実は水戸はグルメの街として発展しているのはご存知でしたか?
納豆だけじゃないんです!
あんこう料理、常陸牛、創作料理、太平洋で採れたての海鮮や江戸前ならぬ「水戸前お寿司」などなど……。
偕楽園に行ったなら、是非とも味わいたい、そんな水戸ならではの料理を味わえるお店を、偕楽園の近くや大工町、水戸駅近くなど偕楽園からのアクセスを中心にチョイスしてみました!
千波湖畔のほとりに位置し、観光名所である偕楽園近くの風光明媚な景観に2001年にとう粋庵をオープン。
美味しい料理とお酒を、眺めのいい景色の中で楽しめると県外からも沢山のお客様にご来店いただいております。
日常を忘れてゆっくりとお寛ぎ下さい。
接待や特別な日、大切な方と、ご家族と、楽しいひとときをどうぞ。
当店の自慢は、毎朝店主が市場に出向き、熟練の目利きで仕入れる鮮度抜群の魚です。
お造り、焼き物、煮物、揚げ物、一品など、旬の魚を使った料理をお楽しみいただけます。
楽しいひと時を『潮彩』でお過ごしください。
水戸駅北口から徒歩3分、味平ラーメンを目印に志音への階段をおあがり下さい。地元愛に溢れている店主のこだわりの新鮮なお刺身、お肉、茨城ならではの料理、創作料理等を低価格でご提供しておりますので、心ゆくまでご堪能下さい。厳選した地酒も豊富に取り揃えているので、あなたの胃袋をわしづかみにして離しません。
2015年、大工町のビル内に誕生したみと楽横丁。そのちょっと懐かしいフロアの一角に「くずし和食 高山」はあります。裸電球の灯る店内はカウンターとテーブル席で約20席。気軽に立ち寄れるカジュアルな居酒屋ですが、提供する料理は腕に磨きをかけた店主こだわりの創作和食です。今夜はここで至福の一杯をどうぞ。
戦後間もなくから今も変わらず続いている、「秘伝の自家製タレ」が自慢の『助六』です。
昭和21年からつぎ足して守り続けた味!
その「秘伝のタレ」を使用し、香ばしく焼き上げた焼き鳥を片手に酒を飲めば、それだけで幸せになれるに違いない!
一串ずつ丁寧に仕込み焼き上げますので、ぜひ熱いうちに♪
泉町の地下を降りていくと、そこには開放的なスペースと青い照明が心地良いお店『和酒房Seek』があります。
市場で目利きしたこだわりの鮮魚、旬の食材による日替わりメニューなどをご提供しております。
日本各地で直接買い付けた焼酎、日本酒、ビール、サワーなども、お客様にいつも好評を頂いています。
当店はアルコールのメニューも豊富です。人気の品は居眠白猫亭オリジナルのウイスキーと芋焼酎。
ウイスキーはほのかに梅酒の香る、水戸の街にぴったりのお酒です。芋焼酎は飲み口さわやかで、女性にも飲みやすい一品となっています。
料理は店主のこだわりが詰まった創作料理。おすすめは「白猫風もつ煮」。通常とは一風変わった塩味で煮込んだもつ煮で、お酒のおつまみにピッタリ!
水戸の誇る納豆と梅をふんだんに使ったメニューを用意しているのも当店の特徴です。
「梅ボナーラ」や、「納豆とジャガイモのアヒージョ」など、水戸を訪れた方々に、水戸までの旅の情緒をそのまま味わえるような料理をご用意しています。
『寿司康』は、水戸の中心街で50年以上、地元に愛されている寿司屋です。
茨城県の美味しいお米を「現代風赤酢」で味わいのある寿司飯に、茨城県沖合の鮮魚を「水戸前寿司」として、江戸前の匠の技と心で、最高のおもてなしをいたします。
水戸の心意気と確かな技を感じ、最高のサービスをご堪能ください。
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。